タカダ薬局の「若先生」健康について語るブログ

健康にまつわる話を、体験も交えて語ります

安易に抗生物質使うと痛いことになるかもしれません(体験談)

 小さなクスリ屋の「若先生」です

今日は「若先生」の体験談からお話しします

「若先生」には2人の息子がいます

そのうち、一番下のチビが、昨年秋ごろに、高熱が続き、検査の結果、血管内に細菌が入っているとの事で病院に入院。3日間抗生物質の点滴を受けました

1歳のチビには痛々しい光景でした

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((((点滴が外れないよう包帯でぐるぐる巻きにしてある))

 

炎症の数値は治まり、退院することになりました。

そこからが問題でした。

なんと、首から、顔から、体まで、痒がり始めたのです。

1歳のチビには、我慢することはできずひたすらかき続け、血が出ような状態にまで発展しました。

かといって、皮膚科に行っても、ステロイドの軟膏が出されるだけで、一向に改善はされませんでした。

ふと、以前「腸活」の勉強会を受けたときの内容を思い出しました。

 

「腸内細菌は、正常な皮膚の維持にも関わっている」

 

勘のいい人はわかったかな?

抗生物質の投与で、体を維持する腸内細菌がほとんどいなくなったのではないかと推測できます。

腸は、「第二の脳」と呼ばれるほどデリケートな臓器です。その臓器を守っているのが、腸内細菌叢です。つまり、抗生物質で、腸を守っている細菌達がいなくなってしまい、皮膚がボロボロになってしまった。

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*1

 

そして、退院後のチビは、体調を崩しやすくなりました。

 

腸内細菌は、免疫の活性化にも大きな役割を果たしていますので、体調を壊しやすくするのもうなずけるというもの。

現在に至るまで、腸内環境を取り戻すために、毎日発酵食品(味噌、醤油、納豆等)をとるようにし、補填として整腸剤を服用。皮膚の方は、ステロイドは使わず、市販の保湿と軽度のかゆみ止めの塗り薬を使用してきました。

まだ、完全ではないにしても、皮膚は綺麗に、体調を崩してもすぐに持ち直すくらいの免疫力が付きました。

ここまでするのに半年です。

一度だめになった腸内環境を元の状態に戻すまで半年以上かかるのです

因みに、腸内細菌で知られる「乳酸菌」は、腸内に留まれない菌であることを知ってますか?つまり、毎日腸内環境の維持には、毎日乳酸菌を摂ることが必要という事です。

 

場合によっては抗生物質の使用は仕方のないこともありますが、風邪だから抗生物質という安易な考え方だと、本当に体に必要な菌まで殺してしまいますので要注意です。

 

自分の身体を守れるのは、最後は自分です。そして、子供の身体を守るのは、親の仕事です。

 

日頃より腸内環境を維持して、病気にかからない体づくりを心がけましょう。

 

「殺すのは一瞬、育てるのは一生」です

*1:頬っぺたは赤くカサカサし、首元は数カ所液が出るほどかきむしった跡があります