タカダ薬局の「若先生」健康について語るブログ

健康にまつわる話を、体験も交えて語ります

「アレルギー」と「免疫」の関係(AIDS等の免疫絡みの病気も踏まえて)

小さなクスリ屋の「若先生」です

今回は、アレルギーと免疫の関係性について、お話ししようと思います。

 

そもそも、何故アレルギーが起こるのか?

 

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通常の免疫反応は、「自己」と「非自己」を認識して、選別した働く反応ですが、これが、過剰に反応してしまうのがアレルギーな訳です。

なので、本来なら自分の身体を守ってくれる反応が、逆に自分に悪影響を及ぼす存在に代わってしまうわけです。

 

花粉症を例に挙げると、花粉(抗原)に対して、抗体を多く作り過ぎてしまって、それが身体のいたる所に影響を及ぼします。

 

この抗体を、専門用語で「IgE」と言います。

 

これが、粘膜についている肥満細胞という細胞にくっつく事で、ヒスタミンという化学物質を作り出し、炎症を起こしたり、鼻水やくしゃみを誘発します。

 

アレルギーは、免疫を獲得する流れで、IgEが作られる場合のみ発症します。

 

そして、驚くことに、アレルギーを起こすのは哺乳類だけで、このIgE抗体を作れるのは哺乳類のみなんです。

 

逆に、他の生物は、抗体が自分の身体で作れないので、自然免疫に頼るしかなく、これが働かなければ、すぐに死んでしまいます。

 

哺乳類に生まれてよかった~(^-^;

 

因みに、自然免疫とは、ウイルスや細菌などの敵が体内に入ってくると、敵の目印に関係なく真っ先に駆けつけてやっつける免疫反応のことです。

逆に免疫力が低下してしまう代表的な病気としては、白血病やAIDS(エイズ)があります。

白血病は、白血病細胞が増えることで、正常な白血球や赤血球が減ってしまう病気。

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免疫力の要となる免疫細胞は、白血球(リンパ球)なので、これが激減すると免疫力が低下し、感染症にかかり易くなってしまいます。

 

AIDS(後天性免疫不全症候群)は、HIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)の感染で、免疫細胞が破壊される病気。

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発症すると、全ての免疫力が低下して、最終的には死んでしまいます。

因みに、感染経路としては、

・あらゆる性行為(セックス・オーラルセックス・アナルセックス)

・血液感染(注射器のまわし使用等)

・母子感染(体内で、母から子へ感染すること)

が挙げられます。

 

上記以外の接触感染はしないので、ご安心を(^^)

覚えておくといいかもしれませんね。

 

アレルギーは体質改善でフォローが可能です。

福井製薬さんから出ている「タウロミン」は、体質改善のクスリとしても有名です。

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アレルギーでお困りの方がいれば、試してみるのもいいかもしれませんね。